パルム の 僧院。 ファブリスは成長しない スタンダール『パルムの僧院』

『パルムの僧院』: 窮々自適

パルム の 僧院

「恋人を見ない」という聖母への誓いのために、恋人に暗闇でだけ会うという奇妙なイタリアの狂信者クレリアと、恋の悲しみを語ることによって成功する説教者ファブリスとの間の恋は、カトリック教徒には冒涜かもしれませんが、スタンダールにはこの上もない幸福に映ります。 ( 2016年5月)() 主人公は、若い人貴族ファブリス・デル・ドンゴ。 レナール夫人は嫉妬に燃えて復讐を誓う・・・・。 関連作品 [ ]• この事件でクレリアの父は罷免され、彼女はクレサンジ侯と結婚せねばならなかった。 修道院(Chartreuse)は、小説に描かれる僧院(Chartreuse)は、自分たちと何の関係もないとしながらも、身分証明書(パスポート)を提示すれば、季節により時間は異なるが、訪問・見学できるようになっている。

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パルムの僧院(上) (新潮文庫)

パルム の 僧院

政敵により再度毒殺が企てられるが、侯爵夫人は新大公に身を任すことを約束してこれを阻止し、ファブリスは救われる。 聖書をすべてそらんじてみせるという抜群の暗記力を発揮して村の神父に認められ、学費を得るために有力者の家庭教師に紹介される。 1951年以降はジャン・主宰の国立民衆劇場 TNP(テーエヌペー) に属して演劇に情熱をそそぎ,《エル・シド》《ハンブルグの王子》《ロレンザッチオ》などの名舞台を演じ,またハウプトマンの叙事詩を映画化した《ティル・オイレンシュピーゲルの冒険》 1956 を記録映画作家ヨリス・イベンスと共同監督している。 主人公ファブリス=咲ちゃんは、かっこよくて頭がよくてその上腕も立つ、若いイケメン。 あらすじ:イタリアの大貴族デル・ドンゴ侯爵の次男の美男子ファブリスが、無知なくせにやたらと行動的な奴で、若気の至りで英雄主義にかぶれてナポレオンを応援しようと弾の込め方も知らないくせにワーテルローの戦争にいって負傷して逃げ帰ったところ、彼を嫌う兄のアスカニオ小公爵から告発されてしまうが、ファブリスの叔母のサンセヴェリーナ公爵夫人がパルムのモスカ伯爵と恋仲になって告発を取り下げさせて、ファブリスが宗教を勉強して数年後に僧侶になって出世コースに乗るものの、劇場の踊り子のマリエッタと恋をしてたら彼氏気取りのブ男ジレッチに襲われたので返り討ちにして殺して逃亡して、さらに逃亡先で歌姫ファウスタをめぐってM伯爵と争っていたところ、検察長官ラシの陰謀でファブリスが捕まってしまい、公爵夫人が大公にかけあって特赦状を書かせたものの、モスカ伯爵の落ち度でファブリスが十二年城塞に投獄されることになったので伯爵がファブリスを釈放させて公爵夫人の愛情を挽回しようとラシを抱き込むものの失敗し、監獄長のファビオ・コンチ将軍の娘のクレリアにファブリスが恋をしたところ、クレリアが父親を裏切ってファブリス毒殺計画を教えて、ファブリスが脱獄して、公爵夫人が自分に恋する詩人フェランテを使って大公を毒殺したものの、その息子の新大公エルネスト五世がまたボンクラで状況がたいして変わらず、ラシと公爵夫人が対立して、またファブリスが収監されて毒殺されかかったので公爵夫人が大公の愛人になる約束をして大公にファブリスを助けてもらい、ラシとコンチ将軍が追放されて、ファブリスが無罪放免になって大司教補佐に出世するものの、クレリアと金持ちのクレセンチ侯爵と結婚して苦悩して、公爵夫人は大公の嫁になるのを断ってパルムを去って伯爵と結婚して、ラシとコンチ将軍が復帰して、ファブリスはクレリアが自分の説教を聞きにくるようにしむけたら、金持ちの娘に惚れられてしまい、嫉妬したクレリアがついに説教を聞きにいって十四ヵ月ぶりに再会して不倫して、ファブリスは息子のサンドリーノを他の父親になつかせたくないので誘拐することにしたが、誘拐した息子が死んでしまってクレリアも自殺した。

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パルムの僧院

パルム の 僧院

実際には「非モテ系」だった作者スタンダールにとって、本作の主人公ファブリスは生涯の夢や憧れを彼に代わって追求してくれる理想の青年像なのだ。 主人公のファブリス=デル=ドンゴは貴族の青年(その出生はパルムの貴族の女性とナポレオン軍の青年将校の間に生まれたという秘密がある)であるが、ナポレオンにあこがれ、パルムを抜け出してワーテルローの戦いに参加する。 モスカ伯は、かねがねファブリスの若さを妬みんでいた。 監獄長の娘であり、信仰と恋の相克に悩みながらもファブリスへの愛を貫くクレリア。 間もなく彼女はモスカ伯爵と結婚し、空しい幸福を求めて遠くパルムの国外へと去った。 ファブリスのような若さの象徴のような生き方、サンセヴェリナ公爵夫人のような自分の年齢を意識しながら年下のイケメンの庇護者になる生き方、公爵夫人の心が自分には向けられていないことを意識し、ときにファブリスへの嫉妬にかられながらも公爵夫人やファブリスへの援助を惜しまなかったモスカ伯の生き方など、読む人によってだれに感情移入するかも変わってきそう。

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パルムの僧院(パルムのそういん)とは

パルム の 僧院

まるでアラビアンナイトの「若い王子と王女の物語」などを彷彿とさせるような、あるいは少女漫画のような、ロマンチックでコケティッシュで心ときめく作品世界です。 スタンダールはイタリアが本当に好きなんだなあと思った。 しかし何よりもそこで描かれているのは、フランス革命とナポレオンによって生み出された「自分で考え、自分で判断」しようとする近代的な自我が、反動期の社会の中で押しつぶされていくという歴史であるとも言える。 ファブリスの叔母で「魔性の女」サンセヴェリーナ公爵夫人ジーナは、その愛人で腹黒い総理大臣モスカ伯とともに、ファブリスをパルムの宮廷で出世させようと計る。 ・サンセヴェリナ公爵夫人を熱烈に恋い慕うパルム公国の宰相モスカ伯 ・同じくサンセヴェリナを慕う愚劣王パルム大公エルネスト四世 ・ピエトラネーラ伯爵夫人 のちのサンセヴェリナ公爵夫人ジーナ に熱烈な片想いの恋をしフラれた腹いせに彼女に卑劣な報復をした司教会員ボルタ ・性格が俗悪な法官ラッシ ・政治的にモスカの敵方だが才気煥発な女傑ラヴェルシ公爵夫人 ・ファブリスに首ったけの女優マリエッタ ・ファブリスに恋人マリエッタを奪われたあげく殺されてしまう非業の道化役者ジレッチ ・クレリアの父親で監獄長官の俗物ファビオ・コンチ ・サンセヴェリナ公爵夫人を崇拝する高邁な詩人のフェランテ・パラ 等々。 ナは母性と気高さで権力者にモテまくる妙齢の女性。 清らかさの塊クレリアは、わずかな接点からファブリスに惹かれ、思いを通じ合わせて人生を賭けてしまう。

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パルムの僧院(上) (新潮文庫)

パルム の 僧院

彼は独房の小窓から見える庭園に清らかなクレリアの姿を見出して心を慰めていたが、毎日顔を合わす若い二人の間には無言のうちに、いつかはげしい恋が生れた。 エルネスト4世を暗殺する。 1948年製作/134分/フランス 原題:La Chartreuse de Parme 配給:SEF=東宝 ストーリー ナポリで気楽で放縦な学生々活を終え故郷のパルム(パルマ)に帰って来たファブリスは伯母のサンセヴェリナ公爵夫人に迎えられた。 冒頭のファブリスが参加したの描写は、ユゴーの『レ・ミゼラブル』での描写とともに、その情況をみごとに捉えた部分として知られている。 [冨永明夫] 『生島遼一訳『パルムの僧院』全二冊(岩波文庫)』 出典 小学館 日本大百科全書 ニッポニカ 日本大百科全書 ニッポニカ について の解説 …南フランスのカンヌに生まれ,ナチ占領下のパリから南フランスに逃げてきた映画人たちに接して映画や演劇に関心をもち,舞台や映画に端役出演したのちパリのコンセルバトアール 国立音楽演劇学校 に学び,卒業後,舞台でカミュの《カリギュラ》 1945 の主役を演じて人気を不動のものにし,さらにラディゲの小説を映画化したクロード・オータン・ララ監督の《肉体の悪魔》 1947 でブリュッセル映画祭の最優秀男優賞を受賞して国際的なスターとなった。 宮廷の陰謀・駆引の話でも、ファブリスの放免を約束した大公が、赦免状の日付をごまかして結局逮捕させるという話があって、これはごまかされた侯爵夫人の負けということになりますが、大公は汚いとか、悪人であるという話にはなりません。 舞台は19世紀前半、イタリアの小国パルム。

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『パルムの僧院』スタンダール

パルム の 僧院

ファブリスは身の危険をかえりみずパルムに走ったが、再び捕えられた。 エロくてかつ爽やかな青年を無理なく説得力を持って演じていらっしゃる。 この上なく激しい、ただの友情って🤯ファブリスは司教補なんやで。 極論すれば、「もし自分がファブリスみたいなイケメンだったら・・・」という仮定のもとに空想をふくらませて成った本作は、読者を虚構の中の美しい恋愛ドラマによって夢中にさせてくれるスタンダール版「宝塚歌劇」と言ってもいいのではないか。 ファブリスは身の危険をかえりみずパルムに走ったが、再び捕えられた。 ファブリスの母親のデル・ドンゴ侯爵夫人、ファブリスの叔母のサンセヴェリーナ公爵夫人(=冒頭で出てきたデル・ドンゴ公爵の妹のピエトラネーラ伯爵夫人のジーナ・ピエトラネーラ)、モスカ伯爵と対立する党派でサンセヴェリーナ公爵夫人の姪のラヴェルシ侯爵夫人がでてきて、ピエトラネーラ伯爵夫人はいつの間にか再婚してサンセヴェリーナ公爵夫人に名前が変わっているし、名前は省略されて肩書きだけで公爵夫人、公爵夫人、伯爵夫人とだけ書かれているので誰が誰やらよくわからないし、おまけにしばしば主人公が脇に置かれたままなので退屈する。 後に宗門に入る。

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パルムの僧院 : 作品情報

パルム の 僧院

彼は後に、同じスタンダール原作の『』でも主演している。 日本語訳としては、この大岡訳が抜群。 本作は、政治的な駆け引きや陰謀 スパイ活動の描写 によって当時の世相を反映させた第一級の政治小説であると同時に、いくつになっても恋する気持ちを忘れない人のための永遠のロングセラーだと思います。 そのあげくに侯爵夫人に毒殺されることになりますが。 1998年11月7日より、東京・テアトル新宿にて開催された「ジェラール・フィリップ映画祭II」にて公開。

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パルムの僧院(パルムのそういん)とは

パルム の 僧院

そして捕らわれの身でありながらファブリスは、牢獄の司令官ファビオ・コンチ将軍の娘、清純で慎み深い乙女クレリア・コンチと恋に落ちる。 赤と黒 スタンダールの代表作である『赤と黒』(1830年)は、の時代を舞台とした恋愛小説であるが、野心に突き動かされ立身出世を遂げようという青年ジュリアン=ソレルが、貴族社会の女性との間の激しい愛憎関係から、ついに破滅していくという、革命後の社会変動という背景を抜きには成り立たない作品となっている。 公爵夫人は大公の卑劣さを面罵し、自分の力で彼を脱獄させよぅと決心した。 作品:、が代表作。 ところが反ナポレオン主義の兄アストニアがファブリスを密告、亡命を余儀なくされる。 その後侯爵夫人はモスカ伯爵と結婚、一緒にパルム公国を去る。 この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。

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